桐野夏生 本紹介 「IN」

 2018年11月25日です。大阪の方もだんだんと寒くなってきました。さて、今回は桐野夏生先生の本紹介をしたいと思います。

 昨日古本屋に行ってきました。店に入り、作家名前順の棚を見つけ、「か」に目を留めて桐野夏生の見出しを発見しました。そして、「IN」という本を手に取りました。「IN」は、「淫」「隠」「因」「陰」「姻」のような言葉の事で、桐野夏生文学の中心になっているイメージを連想させられます。そして、この「IN」の大まかなストーリーは↓

 

作家の鈴木タマキは、恋愛における抹殺をテーマに「淫」という小説を書こうとしていた。主人公は、妻と愛人との修羅の日々を描いた緑川未来男の私小説「無垢人」の愛人、○子である。○子は果たして実在の人物なのか、創作なのか。取材を進めるうちに、タマキは自身のかつての恋愛の狂乱を重ね合わせていく。小説の虚構が現実となり、そして現実を越えていく。人間の内側を深く抉る傑作長編。

                                                         集英社文庫

 

恋愛の力は無限大です。恋愛に限度などなく、変幻自在で、時には人の活動エネルギーに、またその逆も然りです。「IN」を読んで、そういったものを感じさせられました。

 

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